■多職種協働で活躍できる看護師育成のポイント
第2回 診療報酬を理解し多職種協働にかかわれる入退院支援看護師の育成

厚生労働省は、2年ごとに診療報酬改定を行っており、診療報酬を獲得するためのしくみが年々厳しくなっている。

それは、国の財源である社会保障費の枠のなかで診療報酬が分配されるからである。
また、そのしくみでは、主に高齢者が抱えている複数疾患や早期在宅復帰などに対する多重課題に対応するための多職種協働や連携が不可欠とされている。

当院には急性期一般病棟に地域包括ケア病床(入院料1・管理料1)があり、令和4年度の診療報酬改定により、90/100 に減算しないために、「入退院支援加算2」を「入退院支援加算1」に上げる必要があった。

このことから、入退院支援部門に副看護部長を配置した。
一方で、以前から活動している入退院支援リンクナースとともに、早期在宅復帰に向けた医療を提供できるように入退院支援リンクナース会議を開催している。

さらに、年間教育プログラムにおいて診療報酬のしくみを含めて多職種協働できるように教育している。


【プロフィール】
著者:
医療法人社団医凰会 並木病院
副院長兼看護部長 認定看護管理者
高野 紀子 先生

※本コラムは、メディカルサポート便り 2023年5月号に掲載されたものです。

投稿日 : 2024.05.08

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