病院では、多岐にわたって会議が開催されている。会議は主に、部内会議と院内全体会議に大別される。
院内全体会議とは、基本診療料の施設基準上必要な毎月実施する医療安全管理委員会や院内感染対策委員会などである。
そこでは、多職種がそろって意思決定を行う場となり、司会進行の役割は大きい。
会議の司会進行にあたっては、主に中間管理者の看護師が主体となって行うことが多い。
その理由としては、中間管理者が各委員会の副委員長に選抜されているからである。
会議に際しては、多職種からの専門的な意見を聴き出す力が必要とされる。多職種からの意見がたとえ相違していたとしても、寛容な心で否定せずに聴く力と、さらにその意見をまとめる力が必要とされる。
むしろその機会をとらえて、自己評価と管理者による他者評価を行うことも有用である。
会議の司会進行においては、多職種の専門的な意見を十分に聴くことが必要であり、多職種が協働した意見をうまく要約することにより、会議から病院全体を良化することにつながる
【プロフィール】
著者:
医療法人社団医凰会 並木病院
副院長兼看護部長 認定看護管理者
高野 紀子 先生
※本コラムは、メディカルサポート便り 2023年10月号に掲載されたものです。
投稿日 : 2024.10.11