5月12日は Florence Nightingale 生誕の日であり、日本看護協会はその日を「看護の日」と定めている。
筆者が所属する埼玉県看護協会では、『地域住民、とくに若年層に「看護の心」を伝えることで、看護のイメージアップにつながり、将来の人材確保・定着に結びつける。』という目的・目標をかかげており、その一環として「ふれあい看護体験」事業を実施している。
当院も、将来看護師を志望している高校生などを対象に「ふれあい看護体験」の実施施設となり、夏休み期間に開催している。
体験の場においては、次世代看護師の育成につながるように、看護師が働く場面のシャドウイングや、実際に行っている衛生学的手洗い、血圧、脈拍測定などの体験を計画、実施している。なかでもシャドウイングでは、教育担当者が対象病棟の指導看護師と調整し、医療現場での多角的なアセスメントが必要な多職種協働場面を自主的に計画に組み入れるようにしている。
このことから、高校生のみならず指導看護師もおのずと多職種協働の必要性を理解できるようになっている。
【プロフィール】
著者:
医療法人社団医凰会 並木病院
副院長兼看護部長 認定看護管理者
高野 紀子 先生
※本コラムは、メディカルサポート便り 2023年11月号に掲載されたものです。
投稿日 : 2024.11.08