
コラム
2026.01.08
過日、1 人の看護師が命の終焉をむかえました。新卒入職時より病を抱えてのこれまででした。入職後も治療継続の必要性があり、卒業前に担当の教員からもご相談を受けました。
断る理由などはなく、本人の意思がある以上その看護師のはじめの一歩を支えていこうと当時看護部長であった私は強く決意したことを覚えています。
副部長をはじめ師長らと状況を判断しながら業務の環境を整えることに尽力しました。月日は過ぎ、回復の兆しも見えるかのように思われましたが、少しずつ病魔はその看護師の体を蝕んでいったのでしょう。
その間には看護師としての経験をコロナ禍で積み上げ、ようやく現場が落ち着きを取り戻したなかでのことでした。病院の渡り廊下をゆっくりと一歩一歩踏みしめながら歩くその姿を目にしたと報告を受けた後に、その看護師は職場を離れ、病に伏せました。
働き方改革は看護師一人ひとりの多様性に応えるための改革でもあります。看護師として生き抜いたその姿に改革の根幹が示されたように感じ、道なかばでありながらも看護師であったことが、少なからず生きる支えにつながっていたのであればと願うばかりです。