コラム
2025.04.10
2019 年4 月から働き方改革関連法が施行され、厚生労働省を中心に取り組みが進んでいます。看護師も働き方改革の対象であり、日本看護協会でも国の「働き方改革」を受けて、看護における働き方改革の目標を「働き続けられる仕組みを創る」とし、多様な働き方を選択できる社会の実現をめざしています。
2021 年3 月には「就業継続が可能な看護職の働き方の提案」10 項目が示され、個人の多様性を認め合い、すべての看護職が働き続けられる労働環境をめざすことが提案されました。
実現に向けては、職場での話し合い、取り組みを通じて多様性を尊重しあう組織文化の醸成を推奨しています。改めて問います。「働き方改革は誰のもの?」でしょう。
厚生労働省によれば、働き方改革とは「働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革」です。
国が働き方改革を推進しているのは、日本が直面している「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」や「働く方々のニーズの多様化」といった課題を解決するためとしています。
いま、看護師の皆様お一人おひとりの身近に「働き方改革」はありますか? それは誰のものですか? さまざまな視点から皆様とご一緒に考えていきたいと思います。
※参考文献
・日本看護協会:“ 看護職の働き方改革”
・厚生労働省:“ 働き方改革~一億総活躍社会の実現に向けて~ ”
【プロフィール】
著者:
医療法人社団 顕鐘会 法人本部看護部兼人材育成部 総看護部長
医療法人 俊榮会 法人本部看護部 看護部長
医療系組織開発人材育成コンサル Samiri-lab.LLC 代表
入学 佐美里 先生
※本コラムは、メディカルサポート便り 2024年4月号に掲載されたものです。