コラム
2025.05.07
「働き方を改革」と「働き方の改革」は似て非なるものです。
前者は働き方を直接改革する行為を示し、後者は改革という手段を通じて最終的な働き方に至る過程を強調します。
国がいう「個々が働き方を選択できる」にはその選択を実現可能にする組織づくりが不可欠です。組織を構成するのは人ですから、個人の働き方の選択を可能とする過程に個々が結集することも必要です。
これまでも看護職の勤務環境について勤務シフトの見直しによる勤務環境改善、時間外労働削減、育児支援、看護補助者活用などが行われてきました。
私たち看護職が自身の「働き方を改革する」には組織的に「働き方の改革をする」ことは必然です。
一方で医師の働き方改革も始まり、看護師へのタスクシフト/ シェアの影響が本格的に浮き彫りになってきています。
医師の働き方を改革するためにタスクシフト/ シェアという働き方の改革が推進される、看護師のタスクを看護補助者へとシフト/ シェアすることも同様です。
誰かの働き方を改革するために誰かの働き方の改革をする…終わりなき働き方改革です。
抜本的な解決策提案に一人ひとりが参画し、しっかりと意見することも私たち看護職に求められる働き方の改革なのでしょう。