コラム

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2025.06.05

■多様化する価値観を背景にした働き方改革
第3回 看護師として働く意味

働き方改革による施策は、私たちの働き方に変化をもたらします。
働き方改革という変化に翻弄される前に、個々が看護師としての原点に戻り、働くことの意味を見直してみるのも必要です。


看護師として働く意味について、皆様はどのようにお考えでしょうか?
自身の患者体験、憧れの看護師モデルの存在など、働く意味の「始まり」はさまざまでしょう。


異なる「始まり」をもつ仲間たちがいて、切磋琢磨しているうちに、ふと気づいたらいまだった、という方も多いのではないでしょうか?


患者という「人」の存在が私たちを看護師にします。
目の前のその人の助けになりたい、といった新人のころの思いは、多かれ少なかれ私たち看護師が共通してもっていたものだと願いたいです。


一方で、年数を重ねるほどにその思いから遠くなり、「そんなころもあったね」と、自身の看護師としての原点を日々に忙殺され葬ってしまっている……
葬らざるを得ない方もいらっしゃるかもしれません。


看護師として働くことの意味は自分のなかにあります。
看護師としてどう働きたいのかを自身への問いとして考えてみることも、その意味につながります。


私たち看護師は前を向いて、看護師をやり続けることが可能な環境づくりに、看護師として邁進する。
「私たちのころはね……」ではなく、明日の看護師の働く意味を創るのはほかでもない、いまの看護師である私たちの務めであり、自分たちが率先して働き方を変化させていくことにつながると考えています。


まずはご自身の看護師としての原点に戻り、働く意味を大切にする働き方を考えてみませんか。


【プロフィール】
著者:
医療法人社団 顕鐘会 法人本部看護部兼人材育成部 総看護部長
医療法人 俊榮会 法人本部看護部 看護部長
医療系組織開発人材育成コンサル Samiri-lab.LLC 代表
入学 佐美里 先生
※本コラムは、メディカルサポート便り 2024年6月号に掲載されたものです。

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