コラム

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2025.09.08

■多様化する価値観を背景にした働き方改革
第6回 多様化する看護師への役割期待

看護師の社会的価値の変化は、国民の医療に対する意識の変化とも密接に関連しています。 安全で質の高い医療ニーズの高まりがあり、チーム医療でのタスクシフトや連携協働が推進され、看護師の専門的役割発揮への期待はさらに大きくなっています。

それは、これまでの医療現場での役割にとどまらず、社会経済的にも看護師の活躍の多様化が広範に影響を及ぼしています。

少子化と超高齢化社会の進展や医療技術の革新、そして医療提供の場の多様化により、看護師に求められる役割はますます拡大しています。

たとえばコロナ禍のときのように医療に対する世の中の意識の変化が、私たち自身に看護師としての自己認識を再考させ、チーム医療での役割分担を推進させ、新たな課題に対応するための意識の変革を要求しています。

一方で、患者とその家族に寄り添ったケアの提供は私たち看護師が追求し続ける使命であることは変わりません。

変わりゆく社会のなかにおいて、これまでの医療現場での当たり前にしばられることなく、多様に発展し、変容していくことを求められている時代のなかに私たちはいるのです。


【プロフィール】
著者:
医療法人社団 顕鐘会 法人本部看護部兼人材育成部 総看護部長
医療法人 俊榮会 法人本部看護部 看護部長
医療系組織開発人材育成コンサル Samiri-lab.LLC 代表
入学 佐美里 先生
※本コラムは、メディカルサポート便り 2024年9月号に掲載されたものです。

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