コラム

2025.09.24

【学研介護サポート】
#1 新人介護職の教育に悩んでいませんか?

はじめに:新人教育を後回しにすることによる介護経営上のリスク

日々のケア、家族対応、書類作成、加算算定、委員会対応…
毎日がタスクの連続で、新人教育の仕組みづくりまで手が回らない。そんな声を多くの施設で耳にします。

しかし、新人教育を後回しにすると…

  • 事故・インシデントの増加
  • サービス品質の低下
  • 感染症リスクの増大
  • 先輩職員の負担増・燃え尽き
  • 新人の不安感の増大・早期離職
  • 教育コストの増大(後追い是正、再教育)
  • 業務改善が進まない(OJTやPDCAが回らず、ケアの標準化・見える化が停滞)
  • キャリアパス形成の遅れ(実務者研修や介護福祉士受験支援の機会損失)

…といった「数字などにあらわれにくいコスト」が確実に発生します。
そして、こうしたコストは組織のリソースを少なくない割合で圧迫し続けます。だからこそ、「新人教育」に注力することが健全な介護経営への近道と言えるのです。

自施設で研修を構築する際の問題点・課題

自施設で研修を構築しようとすると、次のような課題が頻繁に話題に上がることも多いのではないでしょうか。

  • 教える人によって内容・基準・深さが変わる
  • 同じ業務でも習熟度に差が出て、ケアの標準化が進まず、シフトやユニット間でサービス品質にムラが生じる。
  • 手順や判断基準を文書化することが困難で、経験者の「感覚」に依存
  • 新人や異動者が求められるケアの手順を再現できず、事故・インシデントが増加。人が変わると品質が維持できない。
  • 教える人の主観で評価軸が変わり、行動基準が不透明
  • 学ぶ側は改善点が分からず成長が遅れる。心理的安全性が損なわれ、離職要因になる。
  • 個人技への依存で、ベテランに指導が集中(属人化の固定化)
  • フォロー残業・感情労働が増え、燃え尽きや離職に直結。
    ベテラン不在時に教育が止まる。
  • 研修のゴールと評価基準が定義されていない
  • その場しのぎの OJT になり、スキル移転が起きにくい。研修効果が測れない。
  • 法令・ガイドラインとの整合が人任せ
  • 感染対策、身体拘束最小化、虐待防止、記録基準などで指摘や減算リスクがある。

こうした課題を抱えたまま研修を始めると、ある日はAさん、別の日はBさんが指導するうちに、内容や優先順位が微妙に異なって伝わっていきます。資料は毎回ゼロから作り直し、時間が足りずOJTもその場しのぎ。口頭中心のやり取りは記録に残らず、いざ監査のときに説明できない――現場の負荷に結果がついてこない、そんな状態になっていませんか?

現場での新人育成のつまずきパターン

新人育成がうまくいかない—そう感じる瞬間はありませんか。

  • 見て覚える、で止まってしまう
  • 朝の申し送りで「今日は忙しいから、まずは見ててね」。この一言の積み重ねが、いつしかOJTを“見学”に固定してしまいます。新人は実践の機会を得られず、自信も経験も育 たないまま。
  • 人によって言うことが違う
  • Aさんに教わった手順を、翌日Bさんに否定される。「どれが正解?」が分からないまま、新人の頭の中は大混乱に。
  • 評価はあるのに、手がかりがない
  • 「もっとしっかり」「気をつけて」。善意の声かけでも、行動に落とし込めなければ新人は迷子になります。改善の照準が定まらず、萎縮や早期離職のきっかけにも。
  • 座学と現場が別世界
  • 座学で学んだ手順が、現場では「それは理想論」と片付けられる。学びと実務の橋渡しがないと、意欲は減退します。
  • 安全と感染対策が「分かっているつもり」
  • 手指衛生のタイミング、PPEの着脱順、タイムアウトや復唱。忙しさのなかで省略されやすい“当たり前”を学べる研修が必要です。
  • 研修資料はある。でも古い
  • 立派なマニュアルが棚で眠っていませんか。機器やフローは変わったのに、内容は数年前のまま—これでは噛み合いません。
  • 現場の時間割に合わない研修計画
  • シフトに合わせず立てた計画は、中断・後回し・形骸化のループへ。定着しない研修を無理に続けようとすることは、かえって現場の負担になります。

こうした課題を放置すると何が起きるでしょうか?

つまずきが重なると、教える側・教わる側の双方で「学び」が不安定になります。ケアの品質のムラ、事故・インシデントの増加、監査対応の不備、そして新人の不安や離職へ— 小さな軋みが大きな損失につながります。

解決策:「e‐ラーニング研修」で新人研修を強化してみませんか?

インターネット経由で視聴できる動画教材を使えば、以上の課題を一気に解決できます。

e-ラーニングのメリット

  1. 時間・場所に縛られずに学習できる
  2. 何度でも繰り返し視聴できる
  3. 内容の“ばらつき”を防げる
  1. 資料作成や登壇準備の負担が減る
  2. 学習履歴の記録(LMS)で管理が楽に
  3. 監査対応のエビデンスにも活用できる

OJTを置き換えるのではなく、OJTの質を底上げする“土台”を先に用意するイメージです。
学習履歴が残る仕組み(LMS)を使えば、受講状況や理解度が一目で分かり、指導も的確に。監査時の証跡としても心強い武器になります。

数字で見る費用対効果

例:3時間の集合研修×5名×年6回
→ 延べ90人時+準備10時間=計100人時

e-ラーニングで基礎知識を事前学習し、現場では実技に集中すれば、工数・紙資料コストともに削減できます。

学べる内容の例:「学研介護サポート」のe-ラーニング

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分野 内容
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効果的な使い方:動画+OJT+振り返りの3ステップ

  1. 動画で知識をインプット+小テスト
  2. OJT+チェックリストで実技確認
  3. ミニレポート or 口頭で振り返り

教える側の準備が最小限、教わる側はしっかり理解

サービス詳細はこちら

最後に:新人教育は「仕組み」で変わる

忙しい現場でも、仕組みで“新人教育”は整います。
まずはe-ラーニングで「統一感のある学び」を始めてみませんか?

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ご希望の場合は以下のフォームよりお問い合わせください。

e-ラーニングは、「いつでも・同じ品質で・何度でも」学べる基盤。
動画で基礎を共通化し、OJTで“活きた力”に変える。
この二本立てが、新人の自信を育て、離職を防ぎ、ケアの質を守ります。

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