■多職種協働で活躍できる看護師育成のポイント
第3回 看護実践能力を強化し多職種協働につなげる

日本看護協会の看護師のクリニカルラダーでは、「看護の核となる実践能力」として、「ニーズをとらえる力」、「ケアする力」、「協働する力」、「意思決定を支える力」の 4 つの力をあげている。

当院では、この日本看護協会の看護師のクリニカルラダーを参考に、平成 27 年より「看護実践能力の強化」という目的で、病棟、外来を問わずどの場所においても看護実践できるようにリリーフ体制を構築している。

具体的には、新型コロナウイルス感染による急な欠員時などに、各部署の管理者が連携し合い、効率的に看護師をリリーフに出せるようにしている。リリーフ看護師については、他部署において即戦力となるジェネラリストを概ね選抜している。

そして現在では、リリーフ体制が各人にとって当然の業務となり、どの部署へも抵抗なくリリーフできるようになっている。

以上のように、リリーフ体制が看護実践能力を強化し、さらに 4 つの力のなかの「協働する力」を多職種協働にもつなげることができる、と考えている。


【プロフィール】
著者:
医療法人社団医凰会 並木病院
副院長兼看護部長 認定看護管理者
高野 紀子 先生

※本コラムは、メディカルサポート便り 2023年6月号に掲載されたものです。

投稿日 : 2024.06.04

PAGE TOP