■多職種協働で活躍できる看護師育成のポイント
第5回 院内感染対策における多職種協働のための看護師育成とは

新型コロナウイルス感染症は2023年5月8日から5類感染症となり、世間一般の感染対策は緩やかになっている。

しかし、病院内では多職種チームが中心となり、さまざまな感染症に対する院内感染対策を引き続き行っている。

当院は「感染対策向上加算􏘾」を算定しており、医師、看護師、薬剤師、検査技師などからなるInfectionControl Team(ICT)が毎週病院内をラウンドしている。

そのラウンドのテーマについては、現場の状況を把握している看護師が提供することが多い。
そのため看護師は、多職種がそのテーマを専門的な視点でどのようにとらえているかを把握しておくことが必要である。

加えて、多職種によるプラスの相乗効果を発揮し、ICT の目的を達成できるようにコーディネートしていく役割がある。
さらに多職種からコンセンサスを得るためは、もちろん多職種を尊重しなければならない。

そのため看護管理者は、多職種協働できる看護師育成にあたり、院内感染対策におけるチームメンバーの役割を相互に理解し、多職種を専門職として尊重できるように教育する必要がある。


【プロフィール】
著者:
医療法人社団医凰会 並木病院
副院長兼看護部長 認定看護管理者
高野 紀子 先生

※本コラムは、メディカルサポート便り 2023年8月号に掲載されたものです。

投稿日 : 2024.08.07

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