看護学生の臨地実習のカリキュラムには、臨地実習のまとめとして看護の統合実習・看護総合実習が組み入れられており、病院では実習指導者が指導にあたっている。
そして、その実習の目的は、看護のあらゆる場で、多職種と協働しながら必要な看護の実践や看護管理ができる基礎能力を養うことである。
当院には、数校の看護学生が年間にわたって臨地実習に入っており、おおむね年の後半で統合実習や看護総合実習が学校側と調整し計画される。そこで実習指導者は、できるだけ多職種協働の場面などを看護学生が見学できるようにしている。
具体的には、理学療法士の患者への実際のかかわり方や、看護師と協働する場面はどのようなものなのか、である。また、多職種と看護師が協働する医療チームにはどのようなものがあるのか、などである。
そのため、実習指導者としては、より看護学生が実習の目的を達成しやすいように、
多職種と看護師が協働する場面を自ら選択するなど試行錯誤することが、学びにつながっている。
【プロフィール】
著者:
医療法人社団医凰会 並木病院
副院長兼看護部長 認定看護管理者
高野 紀子 先生
※本コラムは、メディカルサポート便り 2023年9月号に掲載されたものです。
投稿日 : 2024.09.11